リュックの中でつぶれたおにぎり

季節の中では、夏の概念が一番好き。体感としての夏じゃなくて、夏のイメージが好き。でもこれは根がインドアだからかな。

それでも初夏から梅雨を乗り越えて、少しずつ本物の夏に移り変わっていく日々はとてもわくわくするのよね、したいこともぽんぽん頭に浮かんできて、今年は浴衣を着て花火を見たいなとか、ワンピースを着て海辺に行きたいなとか、ちょっと電車に乗って都会を離れてみたいなとか、フェスに行ってみたいなとか、もう何でもできて、どこへでも行けるような気さえする。

実際に夏が来てみれば、私は常に顔を真っ赤にしていて「夏のお嬢さん」のような可愛らしいイメージからは程遠いし、日傘は荷物になるし、日焼け止めを手足に塗っていると遅刻しそうになるし、もう夏なんてイヤ、と眉をひそめて、バイト先と家の往復で終わってがっかりしてたのは去年だったかな。

でも、いわゆるパリピとリア充だけのものじゃない感じがいいよなぁと思うのです。私は夏と聞いて一番先に頭に浮かぶのは、曽祖母のお墓参りへ行く途中の二両列車から眺める田んぼの景色だったり。やっぱり幼少期のイメージは強いのかな。あぁ、夏といえば夏休みで、旅行に行くにも荷物は自分の着替えとおやつだけだった頃に戻りたい。

なんて言ってみても時間は絶対に遡れないので、今はいかにお金を貯めつついい思い出を作りつつ社会に出る準備をしなければ、ふぬー