私は4回測ったけれど、89しかなかった。
たった1の数値の違いで片や400mlの血を抜かれ、片や大人しく絆創膏をもらって帰るなんて奇妙な話だとも思うけど、「たった1」を許していたら89と1しか違わない88も、87も、とどんどん続いていってしまうのかもしれない。
1円足りずに買えなかったお菓子
1秒間に合わずに乗れなかった電車
1点足りずに追試になった試験
意外とそういう類いのもので溢れているのかもしれないし、それらの線引きに無情にも弾かれた時は舌打ちをしてふてくされるべきではないのかもしれない。
1を乗り越えられない弱さが積み重なってどこかで大きな綻びとして現れるのかもしれない。
なんて毎日やること先延ばしにしてる自分にブーメラン投げてるだけなんだけど。