フィクションの美しい救いを支えに

インフルエンザに罹って週末ベッドの虫になっている間、A子さんの恋人を読み終えました。以下ネタバレ注意。 すごかった。29歳という世間一般で言ったらいい大人たちが迷って傷つけて傷つけられて振り回して振り回されて成長する物語。最終的にきちんと成長…

許せてないのは自分だけ

自分の誕生日をアピールするのは、なんとなく下品で浅ましいことである、という意識がずっとあって、インスタのストーリーでも触れないし、(そもそも数ヶ月に一度しか投稿しない)LINEの誕生日も登録しない、を貫いていたけれど、初めて友達がお祝いしてく…

追い焚き機能は生憎なくて

恋人におすすめされてA子さんの恋人を読んでいます。今4巻。苦しい。なんでこんな苦しい漫画をおすすめしたんだろうという気持ちと、絵も好きでめちゃくちゃ面白いのになんで今まで読んでなかったんだろうの気持ち。やっぱりこうやってぐるぐるうだうだ考え…

恋愛を通して悪癖がさらされる

誰かに言いたいけど誰にも言いたくないことを書けるのが匿名ブログ、こうしてデジタルタトゥーは刻まれていくのですね。 孔子が立つのと同じくらいの齢にしてはじめて恋人ができました。腐れ縁的な相手なので待ち合わせで一目見てキラキラドキドキ!みたいな…

生きてます

ふと、そういえばわたしブログやってたな、と思い出して、勢いに任せてぜんぶ遡って読み返して、ちょっと恥ずかしい気持ちと自分の変わらなさに呆れる気持ちのハーフアンドハーフ 20歳のお誕生日に更新している記事があったけど、気づけばもう27歳です、こわ…

美人はいいよねという蟻地獄

凪のお暇、ちょっと感想を書くのをサボっている間に最終話が4日後まで迫っていました。 凪VSお母さんの戦いが軸になりながらも、慎二、ゴン、円のストーリーもおざなりにならないのがすごいなと思います。坂本さん、うららちゃん親娘、緑おばあちゃんまで、…

そして焼かれた青い鳥

凪のお暇第5話の話です。とうとう円ちゃんがストーリーに絡んできました。 円は確かに顔が圧倒的に可愛いのですが、どうしても「彼女は八方美人なのか…?」と違和感を覚えてしまいます。私だけでしょうか?職場の女性に疎まれている時点でそれは八方ではない…

何より健気な扇風機と豆苗

凪のお暇4話の話です。いやいや凪チャン、凪どころか大時化じゃないの、とドラマを観ていて思いましたが、そうか、空気を読んで波風立てず、凪の状態を保つために腐心することに対して「お暇」しているのか、と勝手に納得してしまいました。ゴンさんの苗字、…

癒し系の正体は?

凪のお暇第3話、ネットでも話題になったシーンはいくつかありますが、個人的には婚活パーティーのシーンが印象深かったです。凪チャンはあんなに引きつった笑顔で困ったな〜というオーラ全開なのに、男性陣からは大人気。Tシャツにジーパンという出で立ち+…

好意と嫌悪と共感とホットポテト

この前友人とマリオパーティーをやっていて、私がスターのマスに着く直前でミニゲームに惨敗し、コインを大量に失った結果、スターを取れなかった時に、「すごくあなたっぽい展開だね」と友人に言われるような私にとって、凪のお暇2話の"ホットポテト理論"の…

誰が「カット!」と叫ぶのか

凪のお暇、ドラマ始まりましたね。 あのドラマを先週見ていて、自分は凪チャン側なのか、慎二側なのか考えてみたのですが、多くの人は、どちらか一人というよりは二人のキャラを上手く使い分けているのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。あの二人…

潜れど潜れどそこは

小さい頃の夢は忍者だった。その次は魔法使いになりたかった。魔女の宅急便を見ては魔女に憧れ、リトル・マーメイドを見ては人魚に憧れ、SPECを見てはスペックホルダーに憧れてきたけれど、結局平日は毎日満員電車に揺られて、上司の悪口を言いながら働く普…

愛がなんだ?

一年以上放置していたブログをなぜ書こうと思ったかというと、愛がなんだを観たからです。 しんどい映画なのは知っていたし、しんどくなるのも分かっていたので、一人で観に行きました。その選択は正解だったけど、感想は感想で言いたくなるもので。 四人の…

まぁ元気で まぁ幸せで まぁ大丈夫

元気?と聞かれて、「あ、まぁ 元気だよ」と答える、その「まぁ」の間にきっと他のいろんな元気じゃなさそうな人の顔を思い浮かべているんだと思う10年飼ってた犬が死んじゃったおばさんとか上司にいつも怒鳴られてるあの子とか自転車でコケて骨折したおじい…

新年

どれだけ放置するんだって話ですね。まあ自己満足のブログだからいいよね。 2017年が終わりました。 私にとっては、物心ついた時から貼り付けていた「学生」という名札を捨てて社会に出て、いろいろなものを見た一年でした。 毎日大変だけど日々が過ぎていく…

それほど支配もされていない

大学を卒業しました。 考えてみたら、これが人生で最後の「卒業」なんですね。これから先学校に入り直すことがなければの話ですけど。 4年間、長かったしあっという間でした。考えれば考えるほどどっちなのかわからなくてトリックアートみたい。 暗い曲しか…

この物語はフィクションです

わーお久しぶりです。 もう今年度も最終月、3月ですね。花粉が飛び始めて、日中はコートを脱げるようになって、洋服屋さんには明るい色が並ぶようになりました。年が変わる12月よりも、年度が変わる3月の方がそわそわするのは私だけでしょうか。 ふと、「こ…

さくら横ちょう

再会という単語はとにかくロマンチックに響いて、多くの人が一笑に付すような「運命の再会」なんてものにも、一抹の期待を寄せてしまうようなことがあります。 まだ暑かったときの話です。ずっと一目惚れなんてありえない、中身を知らなきゃ人を好きになんて…

虫眼鏡色眼鏡

怖がりなくせに、ダメなものにひかれるきらいがある。 一回くらい心ゆくまでダメになってみたいものだけど、その一回が人生にどれほど影響するのかを考えると怖気づいてしまって、ピアスの穴さえも開けられないまま21になってしまった。真面目そうって言われ…

紅水晶のネックレス

おはようおはよう、お日様はすでに高く昇っていますが 夏ですね、私はまだ海に行けていないので海に行きたいです。浮き輪にはまってぷかぷかしたい。 考えるべきことも考えねばならないこともたーくさん、そりゃもうたーくさんあるのだけど、なんだかもう疲…

青空に映える立葵

昼間の日差しは夏かなぁと思うんだけど、夜になると涼しい風があるからまだ私の中では夏は夏でも本番前って感じ。真夏の、日が暮れても空気がもんもんと暑くて息がしづらい感じはまだない。 どちらとも言えないって便利な言葉だよなぁ、なんて意味があるのか…

リュックの中でつぶれたおにぎり

季節の中では、夏の概念が一番好き。体感としての夏じゃなくて、夏のイメージが好き。でもこれは根がインドアだからかな。 それでも初夏から梅雨を乗り越えて、少しずつ本物の夏に移り変わっていく日々はとてもわくわくするのよね、したいこともぽんぽん頭に…

深夜のポテトチップス

不幸自慢と幸せ自慢に溢れていて、本当の世界なんて一向に見えやしない あらゆる感情は相対的なもので、じゃあなるべく沈んで低いところにいようとすると周りがうるさいね、 耳栓したって聞こえるからおかしいなぁと思っていたら、自分の中にも静かに罪を叫…

綿菓子みたいな嘘ついて

「ああ分かる分かる〜」なんて、そんなに息をするように分かられてたまるかよ、って気持ちは誰にでも分かりますよね。なんだか笑っちゃう。 分かる気がするけど本当は分かってないんだろうな、だって言った自分自身だってよく分かってないときさえあるんだも…

パンジーなんて好きじゃないのに

テストでクラス上位の5人だけは名前を呼ばれるから、いい点を取れるように勉強を頑張る、みたいなところが未だに抜けなくて、本当はもう誰かの評価に頼っていい時期を過ぎているのは分かっているんだけど、そうやって明るいところで褒めてもらわないともう何…

落としても壊れません

死ぬほど煩わしくて死ぬほど悲しいね 一人でいるのが一番楽なはずなのに、今までのいろいろでしっかり学んだはずなのに、どうして一人でだけじゃいられないのだろう もういいよ、わかったよ、 好きなものに囲まれて暮らすなんてできっこないから、嫌いなもの…

クラッチバッグじゃ入らないでしょ

ブスは生きづらい。何も悪いことなんてしてないのに、ツインテールはしちゃいけないし、可愛いワンピースは着ちゃいけない。ブスは調子に乗ってはいけないのだ。お化粧をサボればブスのくせに努力もしないと罵られるけど、ちょっと頑張ってもブスは所詮ブス…

年度の隙間の戯言

今日はヤなことあったからアイス買って帰ろう、が 今日はヤなことあったからビール買って帰ろう、になっていて お金の使い方だけ大人のふりしてるみたいで笑ってしまった ヤなことがあったからって自分を責めるくらいなら経済回して何が悪い 大事なものを支…

それでもバースデーはハッピーでなきゃならない

一年の中で、ケーキが食べられてプレゼントがもらえる日は二回ある。クリスマスと誕生日だ。逆に言えば、小さい頃の誕生日の認識なんてその程度だった。7歳も8歳も大して変わらない、隣の席のあの子は私よりも10ヶ月も先に8歳になったけれど、同じ学年にいる…

没収された解答解説

余計なことを考える暇がないくらい忙しかったときは、疲労によるストレスはあるのだけど、つかみどころのない人生全体への不安まで頭が回らないから、毎日を一生懸命こなして終わり!おやすみ!で終われるし、のんびりした時間があるとそれだけでたまらなく…