そして焼かれた青い鳥

凪のお暇第5話の話です。とうとう円ちゃんがストーリーに絡んできました。

円は確かに顔が圧倒的に可愛いのですが、どうしても「彼女は八方美人なのか…?」と違和感を覚えてしまいます。私だけでしょうか?職場の女性に疎まれている時点でそれは八方ではないのでは...と思ってしまいます。
実は凪チャンの「あ、私また空気読んでる」のモノローグが入る時にも、「それ、空気読んでるというか言いたいことを我慢しているだけでは?」と引っかかってはいたものの、「空気は読むものでなく吸って吐くものだ」というコピーに繋げるには仕方ないかと気にしないようにしていました。

この物語の中で、本当に空気を読んでいるのは慎二だけだし、本当に八方美人なのはゴンさんだけだと思うのです。例えば、円が足立さんたち三人組に囲まれたとき、慎二だったら、
「いや〜実はあの時ウワッって思ったんですけど、上司だから言えないじゃないですか〜ほんと困りますね。今度何かあったらこっそりご相談してもいいですか?」
とか言いそうだし、ゴンさんなら、
「ん〜まぁそんなに気持ち悪いとかはなかったんですけど、それより、皆さんが心配してくれたのが嬉しいです。優しいんですね」(にっこり)
なんて言うのではないでしょうか。職場にも円みたいな女の子、いるんですよね。「私気がついたら女の子に嫌われているんですよね」という相談を男性にしてしまうタイプ。最初、私はその子のこといけ好かないなと思っていたのですが、一緒に仕事をしたときに、その子が異性の中でも相手を選んで、例えば顔のかっこいい人にだけ、とかでなく、異性全員に同じ態度で接していることに気がついて、この子はそういう習慣がついているだけなのか、と妙に納得したことを覚えています。誰に対しても同じ態度なので、稀に彼女が自分に気があると勘違いする人も出てきたりして、軽いトラブルになることもあるけれど、「でも突き放すことはできない」と言っていました。私がその場を盛り上げるために思ってもいないことを言って、あとから後悔するのと似ているなと思うと勝手にシンパシーが沸いて、今では結構いい友達だったりします。社会人になると、学生時代は絶対に仲良くなかったタイプと仲良くなれたりするので楽しいです。

 

印象に残ったのが、人はなぜ旅に出るのか、という話でした。私は旅行が大好きで、国内も海外も行きたい場所だらけ。なんで旅行が好きなのかなんて考えたこともなかったので、凪チャンのセリフは新鮮でした。

私は旅行に行くと、あー世界は広いなぁってとても安心するのです。普段生活していると、まるで自分の周りの世界だけが日常の全てみたいになってしまって、電車が3分遅れるだけでもイライラして、全部キリキリ音を立てて進んでいくような気がしてしまいます。それが旅行に行くと、途端におおらかになれて(一緒に行く人にも依るかもしれませんね。私は一人旅大好きです)自分の見ている「世界」なぞちっちゃいものだと改めて認識できるから好きなのかもしれません。あとは食いしん坊なので、なるべくたくさんの味の食べ物を食べてみたいというのもあります。

単純に、いつかここに行ってみたい!という場所があると、ワクワクしていいですよね。私は死ぬまでにマチュピチュに行ってみたいのですが、果たして叶うでしょうか…
そんなことを思いながら、6話を楽しみにしています。