2016-01-01から1年間の記事一覧

さくら横ちょう

再会という単語はとにかくロマンチックに響いて、多くの人が一笑に付すような「運命の再会」なんてものにも、一抹の期待を寄せてしまうようなことがあります。 まだ暑かったときの話です。ずっと一目惚れなんてありえない、中身を知らなきゃ人を好きになんて…

虫眼鏡色眼鏡

怖がりなくせに、ダメなものにひかれるきらいがある。 一回くらい心ゆくまでダメになってみたいものだけど、その一回が人生にどれほど影響するのかを考えると怖気づいてしまって、ピアスの穴さえも開けられないまま21になってしまった。真面目そうって言われ…

紅水晶のネックレス

おはようおはよう、お日様はすでに高く昇っていますが 夏ですね、私はまだ海に行けていないので海に行きたいです。浮き輪にはまってぷかぷかしたい。 考えるべきことも考えねばならないこともたーくさん、そりゃもうたーくさんあるのだけど、なんだかもう疲…

青空に映える立葵

昼間の日差しは夏かなぁと思うんだけど、夜になると涼しい風があるからまだ私の中では夏は夏でも本番前って感じ。真夏の、日が暮れても空気がもんもんと暑くて息がしづらい感じはまだない。 どちらとも言えないって便利な言葉だよなぁ、なんて意味があるのか…

リュックの中でつぶれたおにぎり

季節の中では、夏の概念が一番好き。体感としての夏じゃなくて、夏のイメージが好き。でもこれは根がインドアだからかな。 それでも初夏から梅雨を乗り越えて、少しずつ本物の夏に移り変わっていく日々はとてもわくわくするのよね、したいこともぽんぽん頭に…

深夜のポテトチップス

不幸自慢と幸せ自慢に溢れていて、本当の世界なんて一向に見えやしない あらゆる感情は相対的なもので、じゃあなるべく沈んで低いところにいようとすると周りがうるさいね、 耳栓したって聞こえるからおかしいなぁと思っていたら、自分の中にも静かに罪を叫…

綿菓子みたいな嘘ついて

「ああ分かる分かる〜」なんて、そんなに息をするように分かられてたまるかよ、って気持ちは誰にでも分かりますよね。なんだか笑っちゃう。 分かる気がするけど本当は分かってないんだろうな、だって言った自分自身だってよく分かってないときさえあるんだも…

パンジーなんて好きじゃないのに

テストでクラス上位の5人だけは名前を呼ばれるから、いい点を取れるように勉強を頑張る、みたいなところが未だに抜けなくて、本当はもう誰かの評価に頼っていい時期を過ぎているのは分かっているんだけど、そうやって明るいところで褒めてもらわないともう何…

落としても壊れません

死ぬほど煩わしくて死ぬほど悲しいね 一人でいるのが一番楽なはずなのに、今までのいろいろでしっかり学んだはずなのに、どうして一人でだけじゃいられないのだろう もういいよ、わかったよ、 好きなものに囲まれて暮らすなんてできっこないから、嫌いなもの…

クラッチバッグじゃ入らないでしょ

ブスは生きづらい。何も悪いことなんてしてないのに、ツインテールはしちゃいけないし、可愛いワンピースは着ちゃいけない。ブスは調子に乗ってはいけないのだ。お化粧をサボればブスのくせに努力もしないと罵られるけど、ちょっと頑張ってもブスは所詮ブス…

年度の隙間の戯言

今日はヤなことあったからアイス買って帰ろう、が 今日はヤなことあったからビール買って帰ろう、になっていて お金の使い方だけ大人のふりしてるみたいで笑ってしまった ヤなことがあったからって自分を責めるくらいなら経済回して何が悪い 大事なものを支…

それでもバースデーはハッピーでなきゃならない

一年の中で、ケーキが食べられてプレゼントがもらえる日は二回ある。クリスマスと誕生日だ。逆に言えば、小さい頃の誕生日の認識なんてその程度だった。7歳も8歳も大して変わらない、隣の席のあの子は私よりも10ヶ月も先に8歳になったけれど、同じ学年にいる…

没収された解答解説

余計なことを考える暇がないくらい忙しかったときは、疲労によるストレスはあるのだけど、つかみどころのない人生全体への不安まで頭が回らないから、毎日を一生懸命こなして終わり!おやすみ!で終われるし、のんびりした時間があるとそれだけでたまらなく…

メランコリック・ディクショナリー

何してるときが幸せ(楽しい)?と聞かれると、私はいつもおいしいものを食べるときと、音楽を聴いてるとき…と答えるんですけど、幸せとかうれしいとか悲しいとか辛いとか、使われすぎて言葉の定義の幅がゆるゆるになってきているな、と感じる瞬間があります…

ことばとあたまとその他もろもろ

勉強して学んだ言語で、どれだけ「語感」を手に入れられるのだろう。だめだよ、だめだよー、だめだよ〜、だめだよっ、だーめだぁよ、この違いは、外国語として日本語を話す人にも分かるものなのか。もちろん会話であれば、声の高低や強弱、表情や手ぶりなど…

もう球技大会に怯えなくていいのよ

大きくなればなるほど、私の存在なんて本当の本当に取るに足らないもので、仮に私が今バッターンと倒れても、世界は1秒前と変わらないスピードで動いていくことを実感して、その無関心さをありがたく思う。 幼いころは、世界は私を放っておいてくれなかった…

固いアイスに折れたスプーン

誰かに寄りかからないでも大丈夫になりたいのに、現実の私はあまりに弱々しくて、いろいろな面で誰かに頼ってしまう。 頼って完全に救われるのならいいのだけど、ああまた一人で立て直せなかった、自分だけで消化できなかった、とまた落ち込むのも事実で、い…