好意と嫌悪と共感とホットポテト

この前友人とマリオパーティーをやっていて、私がスターのマスに着く直前でミニゲームに惨敗し、コインを大量に失った結果、スターを取れなかった時に、「すごくあなたっぽい展開だね」と友人に言われるような私にとって、凪のお暇2話の"ホットポテト理論"のくだりはギクッとする話でした。

学芸会の役を決める時に、最初は主役4人のうちの一人を希望していたものの、負けに負けを重ね、準主役にも、悪役にも、森のうさぎにもたぬきにもなれず、最終的に木の役になるという、漫画みたいな経験もしたことがあるほど、私は"そういう勝負"に弱いです。引きが悪い人生だと思ってはいたけれど、それが私の性質に由来するものだと言われると、ちょっとへこみます。

自分のことを大人しいとはちっとも思わないけれど、それなりに親しい人(つまり、実はわたしの口が悪いことを知っている人)から見ても、私には文句や愚痴を言いやすいらしいです。なんでだろう。いつも眠たそうな顔しているからかな。

でも、逆に言うと、例えば今までババ抜きで三連敗したら「なんで私ばっかり!」ってちょっと機嫌を斜めにしていたところが、「まぁしゃーなしか」って思えるような気もします。マリオパーティーで負けようが、リーダー決めのじゃんけんで負けようが、「ホットポテト発揮してる〜」と思えば、憤慨も落胆もしなくて済むかもしれない。いや、それでもまだちょっと悔しいけれど。

 

凪チャンは、営業部のエースと付き合えるほどの、ゴンさんに「かわいい」と言わしめるだけの容姿と愛くるしさを持っている、完全に「あっち側」の人間なのに、ただババ抜きがめちゃくちゃ弱いというそのエピソードだけで親近感を持ってしまうなんて、チョロいもんだよなと我ながら呆れます。「ちはやふる」の太一くんもそうだったけど、ついつい"持っていない"キャラクターは応援したくなってしまうのです。

とは言いつつも、凪チャンも完璧な女の子としては描かれていないのがこの漫画、およびドラマの上手なところ。本当に相手思いの優しくていい人ならば、仕事の引き継ぎをハガキでさせたりしないでしょう。そういうところも、親近感を抱かせるのです。

というわけで、今週も金曜を楽しみに、あと3日頑張ろうと思います。