それほど支配もされていない

大学を卒業しました。

考えてみたら、これが人生で最後の「卒業」なんですね。これから先学校に入り直すことがなければの話ですけど。

4年間、長かったしあっという間でした。考えれば考えるほどどっちなのかわからなくてトリックアートみたい。

暗い曲しか聴けなくて、美味しいものを食べても罪悪感ばかりで、駅に向かって歩いている途中に突然泣き出したりしていた1年生のときは、はやく、はやく卒業したくてたまらなかったんだけど、今はそれなりに大切な友達ができて、中には大好きな友達も少ないけれどいて、楽しい趣味もできて、卒業するのが寂しいなと思ったりします。また遊んでくださいね!とか、いつでも遊びに来てくださいね!と言われるのは嬉しい、それはそれはとっても!

もっと話しかけていれば、仲良くする努力をしていれば、愛想よくしていれば、あんなこと言わなければ、っていう反省や後悔もたくさんあるけど、高校を卒業するときもおんなじことを考えていた気がしてちょっと落ち込む。いつだって積極性と思慮が足りないんだ私は

当てもなくぶらぶら歩いたり、だらだらおしゃべりしていた、たわいのない時間がいまになるととっても愛しくて、全部まとめてぎゅっと抱きしめたくなります。無駄な時間だって他人から鼻で笑われるようなものこそ、私にとっては大切だったの。

 

春からどうなるのか、自分でもさっぱり分かりません。激務と言われる職種なのでメンタルの弱い私は早々とドロップアウトするかもしれないし、一方身体はタフなので意外と性に合って続くかもしれない。どうなるにせよ、一生懸命がんばるしかないね。いままで年上の人とうまく関係を築けたことがあまりないので、今度こそは素敵な先輩と仲良くなりたい。

極寒の卒業式だったがゆえに風邪を引いて、ベッドの上でこれを書いているので、まずは早く治してお花見に行きたいです。おやすみなさい。