私の音楽の趣味はすごく偏っていてとても語れたものではないのだけど、好きな曲の歌詞には傾向があることに最近気がついた。無常観とか切なさが見え隠れする歌詞が好き。
時代のせいにするのはあまり好きではないけど、私たちの世代って諸行無常を幼い頃から見せつけられてきたような感じだから、その影響もあると思う。
すごく享楽的なことを言っていても、最後に「どうせこれも昨日になるんだから」みたいなことを加えられるだけでぐっと切実に響いてきて好きになっちゃうから、単純なだけかもしれないけど。
感情を速く広く共感してもらえる技を覚えた代わりに、細分化がどんどん下手になっていく。
会話の中でできないのは仕方ないにしても、文字にできないってことは本当にする能力がないってことだもんね。
だから自分が何を感じているのか、考えているのか分からなくなる時があってはっとする。
そのうち、とても楽しい、やや楽しい、どちらともいえない、やや辛い、とても辛いくらいのざっくりした分け方しかできなくなったら笑えない。
ああ夏休みだし、本を読まなくちゃ。