空飛ぶそりには乗れないけれど

お久しぶりです 皆様いかがお過ごしですか?

私は自分の頭の悪さに落ち込んだり、突然元気が出たりと忙しいですがなんとかやっています。

最近は世界は広いんだなと実感する日々です。

 

今まで恐ろしく狭い世界に生きていて、井の中の蛙だと自覚しつつも井戸の外も中と大して変わらないだろう、と高い壁を乗り越える気さえ起きず体育座りで膝を抱えてばかりでした。

ただ、このままじゃマズいという少しの焦りがあったことと、幸いなことに何人かが私のお尻を下から押し上げてくれたことでなんとか井戸の壁を乗り越えることができました。

でも、高い壁から見えたのは海ではなく無数の別の井戸で、私はどうしていいのかわからず一番近くにあった井戸へぴょこんと飛びこみました。

隣にあるので水質は今までのものと似ています。中にいる別の蛙たちも多くは同じ緑色ですが、中には赤い蛙や黄色、青など今まであったことのない蛙にもたくさん出会い、総じて経験豊富な彼らから、世界にはまだまだ無数の井戸があることを教えてもらいました。

おそらく私は大海を知ることはないでしょう。あの無数の井戸を回りきらないと大海を知れないのだとしたら一生はあまりに短すぎるし、人生のほとんどを一つの井戸の中で過ごしてきて、その快適さを知ってしまった以上、すべての他の井戸を回ることはないと思います。

でもこの先生まれ育った井戸にまた戻ったとしても、どうにもならなくなったら他の井戸へ飛び込めばいいんだと思えるのはとてもありがたいことです。いざとなったら、赤い蛙が住む井戸にも、黄色い蛙が住む井戸にも行けます。話を聞いた限りではどの井戸もそれぞれ良さがありそうです。水質が合うかどうかは行ってみないとわからないけれど、いつか行ってみたいという場所が増えるのは、また高い壁を越える努力をする力になります。

 

というわけで一つの井戸の底からインターネットの大海にぽつんと小石を投げます

最後になりましたが、メリークリスマス。素敵な夜をお過ごしください。